診療報酬改定

4月から健康保険の診療報酬が改定されます。昨日、近畿厚生局の改定時集団指導が神戸文化ホールの大ホールで行われました。兵庫県の多くの歯科と調剤薬局の開設者が集まり、大ホールがほぼ満員の盛況でした。

歯科診療医療費は平成25年度で約2.7兆円です。国民医療費に占める歯科医療費の割合は、昭和50年頃は約10%だったのが、どんどん減少して、平成25年度は約7%になっています。その7%の医療費をコンビニ並みに増えた歯科医院が分けあっているのです。

3歳児のう蝕歯数は、平成元年の2.90本から平成25年は0.63本に減少しています。
12歳児のう蝕歯数は、平成元年の4.30本から平成25年は1.05本に減少しています。
ここでも、減った子供の虫歯の治療を増えた歯科医院が分けあっている構図になっています。

歯科診療所を受診した患者の年齢構成をみると、年々、若年者が減少し高齢者の割合が増加しています。65歳以上の患者は、平成2年では約10%だったのが、平成26年では40%以上へと増加しています。

こういう現状を鑑みて、今回の診療報酬改定では、在宅歯科医療の推進等、チーム医療、医科歯科連携の推進等、新規医療技術の保険導入、先進医療の保険導入等が評価されています。

実際の診療報酬の体系はますます複雑になりわかりにくくなってきました。それに加えて色々な施設基準の届出が必要になって複雑怪奇な様相を呈しています。

とまあ、難しいことを書いてきましたが、4月から少しばかり診療報酬の点数が変わるだけで日常の診療は今まで通り、特に大きな変わりはないでしょう。

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