歯科医の生き様

先週の金曜日に美田先生がお亡くなりになりました。享年85歳。

息子さんのお話では、去年の夏に胃癌が見つかったのですが、平均年齢より長生きしたからと治療しないことを選択され、普通に毎日歯科診療をされていたそうです。

今年5月に奥様がお亡くなりになってから、体力・気力が衰えてきて、先月入院して、そのまま天寿を全うされたそうです。それまで普通に診療しておられたとか。

同じ歯科医として、その生き様は驚嘆に値します。そもそも80歳を越えても診療しておられたことがまず第一、そして胃癌と宣告されても治療なしで癌と共存される道を選ばれたことが第二です。

自分が同じ立場だったらどうするだろうと考えてしまいますが、まず私などは80歳まで長生きはできません。若い頃に麻酔などをやって過労死寸前の生活をして身体を酷使しましたから。インスタント食品世代ともいわれ、我々の年代は弱いのではないかと言われています。

そして癌と宣告されたらきっと鬱になってしまうでしょう。とても平然と診療などはできないと思います。そうでなくても、歯科医という仕事は若い人のやるものだと日頃から思っています。

そんなことを考えていたら、今日は俳優の高倉健さんが亡くなったそうです。83歳。

惜しい人がどんどん亡くなっていきます。もっと毎日を大切に生きていかねばと改めて思いました。合掌。

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