英語の奥深さ

聞き流すだけで英語がマスターできるスピード◯◯◯◯◯というCMがラジオで頻回に流れます。しつこいうえにこれが長いんです。このCMがかかりだすと他の局にチャンネルを変えます。

聞き流すだけで英語が話せるようには絶対なりません。これは自信をもって断言できます。

英語が話せるようになるには英語しか使えない状況に追い込まれる生活を何年かする必要があります。

私の経験では、アメリカに留学してきて2年で帰ってきた友人は帰国後しばらくしたら英語が話せなくなっていましたが、アメリカ(or カナダ)に4年居た友人はほぼ英語をマスターしていました。

かくいう私も、36、37歳頃に大学で留学の話がもちあがり、海外の学会で発表することも増えた時に、2年間大阪にあった英会話教習所に通って、必死で英会話を勉強しなおして、なんとか外人恐怖症だけは克服できたと思いました。

ところが、学会の帰りに、カナダの大学教授のおうちに1週間だけホームステイをしたのですが、近所の医学部の教授さんを招いて夕食会があった時、そこで話される英語がほとんど全く聞き取れませんでした。英語の奥の深さに打ちのめされた体験でした。

ここで、使える英語の目安ですが、外人から電話がかかってきた時に電話で商談ができる(職種によって討論ができる)というぐらいでしょうね。聞き流す英会話教材でここまでなれることは絶対にないでしょう。

最近、ラジオで愛甲次郎さんがこんな話をされていました。

「日本人がいくら上手な英語で話しても外人は褒めてくれない。ところが、下手な英語であってもその人の話す内容が素晴らしければ外人は聞いてくれる。」

この言葉は私にはちょっと衝撃的でした。

言葉以前に中身、話す内容が重要だというわけですね。

これから、5年後の東京オリンピックを見据えて、外人さんに日本文化の素晴らしさを英語で説明できたらいいなあと思いますが、ちょっと腰が重くて先延ばしになりそうです。

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