戦後70年、遅まきながら

今週の武田鉄矢の今朝の三枚おろしはなかなか考えさせられる内容でした。

団塊世代の大人たちが子供だった頃、その父親は戦争で戦って敗戦で国土は焼き尽くされ、なんの保証もないまま、馬車馬のように働いて国の復興に携わった。一方、その子供たちは学校でお前たちの親が戦争をして日本をダメにしたと教育されて、テレビでコンバットを見て喜んでいた。その多くの子たちは父親と不仲であったと。

私の父親も海軍の通信兵として戦争から生きて戻ってきました。私も子供の頃、コンバットに夢中になってサンダース軍曹の持っていたのと同じマシンガンのおもちゃを買ってもらって遊んでました。あのおもちゃを買う時の父親の気持ちなど考えてみたこともありませんでした。まあ、コンバットの戦場はヨーロッパだったのですけどね。

私が開業して間もなくの頃でしたが、父親が奈良から遊びに来た戦友を医院に連れてきたことがありました。こいつの歯を診たってくれと。

こいつなあ、戦艦大和の生き残りやねんぞ、というので、わけをきいてみたら、大和が沖縄に特攻に行く寸前に乗務員の勤務交代で大和から下船したのだそうです。

その戦友の方もそれから数年して亡くなられたと聞きました。あの時、もっと昔の話を色々と聞いておけばよかったなあと今頃になって思っています。

戦後70年、戦争を体験した両親も亡くなって7年経過しました。日本は一見平和ですが、テロや戦争の脅威を現実問題として考えた今年一年でした。

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