JKの季節

JKというと、最近は女子高生の略だそうですが、私にとってJKは思い出のある言葉です。

私が大学に残っていた頃、夏になると医局員が交代で夏休みをとることになっていました。JK=Jitaku Kinmu(自宅勤務)という隠語を作りました。Jitaku Kinshinかと冗談を言ったりしてました。休みといってもせいぜい平日2日程度の休みでしたが。

夏のある日、教授が◯◯(若手医員でいつも休みがほしいとぼやいていた)は今日は来てないのか?と仰っしゃります。◯◯は今日はJKです、と誰かが答えると、教授が苦虫を噛み潰したような顔をして、ああ、◯◯は本当は大学に出てきたかったんちゃうかあ、かわいそうになあと宣いました。医局員は全員目が点になりました。

そのあと、教授は若い奴は休みたがるなあ、わしなんぞ、夏休みなんかとったことがないと仰せになりました。

ちょっと待て。夏になると毎週、金曜の診察を部下に任せて、金土日と三連休しておられるのはどなたですか?しかも、二週に一度は月曜に体調悪いから休むと早朝に奥様に電話させて手術日に休んでおられたのはどなたですか?

大学では、教授が絶対権力者ですから、誰も教授の言うことには逆らえませんでした。

ああ、そうそう。JKなのに大学に出てこないといけない事態になることを、JJ(JK辞退)とも言っていました。苦しかった時代のなつかしい言葉です。明日からJKいたします。

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