何のために走るのか?

昨日、東京にいる娘に祐梨子ちゃんの引退の件をlineしたら、lineのtime lineやFacebookにもご本人がコメントを書いているというので読んでみました。多くの人に対する感謝の言葉が多く綴ってありましたが、以下の二点に私は注目しました。

「走ることが本当に大好き、そしてまだまだやれると感じたこのタイミングで現役引退を決意しました。」

「今後はゲストランナーや講演活動を行い社会に貢献していきたいと思っております。」

頭のよい祐梨子ちゃんはぼろぼろになって走るのが嫌いになる前に第一線から引く覚悟を決めたのですね。そして、大好きな走りを続けていきながら社会貢献を考えているのはさすがだと感じました。高橋尚子さんのような生き方を目指しているのでしょうか。

楽しく走る、と口で言うのは簡単ですが、これがなかなかできません。やはり走るとしんどいです。時々、悲壮な顔して脇目もふらずにぶっ飛ばしていくランナーに遭遇することがありますが、ご本人は記録を目指していたりそれなりに必死なのでしょうが、走ることが負担になってないのでしょうか。

私は中学時代に「強歩会」という36km走でDNFを経験したのが人生の大きなトラウマになっております。その悔しさから自分なりにインターバルトレーニングとかして人並みに走れるようにはなりましたが、その後も55歳になるまでは自分が長距離走をするなど夢にも思っていませんでした。

30歳台に、仕事で松本歯科大学に出張に行くことが度々ありました。その時、当時の口腔外科の待◯教授(私より18歳年上)が毎日10kmから20kmも走っているという話をされていて、げそっと痩せたそのお顔を拝見しながら、内心で「この人は一体何が楽しくてそんなに過酷なジョギングをしているのだろう?」と全く理解できませんでした。

ところが、その後開業して度々ぎっくり腰を起こして、いつか気がついたら、少しでも走ろうとすると腰痛のために走れない身体になってしまっていることに愕然としました。別に走らなくてもいいのに、いざ走れないとなると焦ったんですね。若い頃ふつうにできていたことがいつの間にかできなくなってしまっているというのはショックです。

そんな折、2009年6月にNHKのためしてガッテンという番組で、スロージョギングの特集をやっていて、これはまさに地獄で仏というわけで、少しづつ走り始めたのがきっかけで今に至るというわけです。詳しくはまた別の機会に書きたいと思いますが、最近はどうも「私は実業団の選手じゃないので・・・」という言い訳のもとに休日のマラニックをエンジョイすることが多くなっています。

でも、もう一度フルマラソンを走りたい。できれば今年、神戸マラソンに出場したい、そして小林祐梨子ちゃんがゲストランナーで一緒に走れればこれ以上の幸せはないなと禿しく切望しております。

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