ウィンブルドンで思い出すこと

いよいよテニスの4大大会の中でも一番の華であるウィンブルドン大会が始まります。

1992年(平成4年)6月、私はオランダのハーグで開催された世界麻酔学会議で発表した後、一人旅でノルウェーに行き、そこからイギリスへ飛びました。ちょうどその頃同級生の杉山君がロンドンに留学中だったので訪ねて行ったのです。

そして、帰国まであと1日を残して、私はロンドンの市内見物をするか、ウィンブルドンまで出かけてテニスの試合を観るか、二者択一を迫られました。同じく学会でロンドンに来ておられた白砂教授と杉山君はウィンブルドンに行くので一緒に行こうと誘われました。

ところが、今から思うと馬鹿なことに、当時あまりテニスに興味のなかった私はテニスよりも生まれて初めてのロンドン市内見物をチョイスしてしまったのです。

なんのこたあない、二階建てバスに乗って走り回ったロンドン市内は大阪の市内を走るのとほとんど同じでした。

あの時、ウィンブルドンに行っていたら何かが変わっていたかもしれないし、何も変わってなかったかもしれないし。。。当時はどんな選手がいるのかもよく知りませんでした。

その後大学を辞めて神戸に引っ越した頃からテニスの試合をテレビで観る機会が増えました。毎年ウィンブルドンの季節になると、「俺、昔、ウィンブルドンのすぐ近くまで行ってたんやけどなあ。」と言うのが恒例になっております。

少し調べてみたんですが、1992年のウィンブルドン大会は、過去3度の優勝経験を持つジョン・マッケンローの現役最後の大会だったんですね。

男子シングルスの準々決勝は、ジョン・マッケンローvsギー・フォルジュ、アンドレ・アガシvsボリス・ベッカー、ピート・サンプラスvsミヒャエル・シュティヒ、ゴラン・イワニセビッチvsステファン・エドベリ、と錚々たるメンバーです。

結局、準決勝がアガシvsマッケンロー、イワニセビッチvsサンプラスで、決勝はアガシvsイワニセビッチで、アガシが4大大会初優勝を果たしたのです。

一方、女子シングルスでは、準々決勝が、モニカ・セレシュvsナタリー・トージア、マルチナ・ナブラチロワvsカテリナ・マレーバ、ガブリエラ・サバティーニvsジェニファー・カプリアティ、シュティフィ・グラフvsナターシャ・ズベレワで、準決勝がセレシュvsナブラチロワ、グラフvsサバティーニで、決勝がグラフvsセレシュで、グラフが優勝したのです。

この時、日本人女子選手は、初めて第15シードに選ばれた伊達公子が2回戦敗退に終わったのですが、沢松奈生子が初めての4回戦進出を果たしました。4回戦でカプリアティに3-6, 6-4, 4-6 で敗れたのです。

こんだけのメンバーが出ていたのなら見てみたかったなあと改めて思います。チケットが手に入ったかどうかわかりませんけどね。

あ、あの時の男女の優勝者同志が今はカップルなのですね。ブルック・シールズ、青い珊瑚礁、、、なつかしい。

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