ジョギングの教祖


写真のお方が誰だかわかるでしょうか?

このお方、ジム・フィックスという人で、ジョギングの提唱者として知られ、「ジョギングの神様」、「ジョギングの教祖」と呼ばれています。

1932年生まれですから、生きておられたら今年で83歳になっておられたんですね。

大学卒業後、30代半ばで100kg近くまで太ってしまい減量のために毎日15kmのランニングを続けました。その結果30kg以上の減量に成功、「減量と健康増進を勝ち取った」としてマイペースでのランニング(ジョギング)を続ける健康法を本にしました。それが、1977年にアメリカ合衆国で出版され、後に世界的ベストセラーとなった『The Complete Book of Running』(邦題:奇蹟のランニング)です。この本は大ヒットして1970年代後半から1980年代前半にかけて全米を中心にした世界規模のジョギング健康法ブームが巻き起こりました。ちょうど私が歯学部を卒業する前後ですね。

ところが、このジョギングの教祖がジョギング中に突然死してしまったのです。

日課としていたジョギング中の1984年7月20日にバーモント州の国道15号線脇で心筋梗塞を起こして52歳の生涯を終えました。

ジョギングの神様と呼ばれたジム・フィックスの死は各界に衝撃を与え、ジョギングブームは一気に衰退しました。今でも走ることに否定的な人たちの大きな根拠となっています。

彼の死後、ジョギングは健康法として有用ですが、体調によっては心臓に負担をかけ危険な場合があるという分析がなされました。心臓への負担が少なく、より安全で高齢者でも実践できる点でウォーキングがジョギングの代わりにブームとなったりしています。

フィックスさんの悲劇がなぜ起こったか、今からでは推測の域を出ませんが、ジョギングの神様といわれて後に引けなくなって体調が悪いのに無理をしたのではないか(走る速度、距離を含めて)、7月の暑い時に無理して走ったのではないか、水分補給は十分だったのだろうか、ジョギングはしていても生活習慣から動脈硬化が年齢相応に進行していたのではなかったか、などなど私なりにいろいろ考えます。

ジョギングというのはあくまで健康法のひとつであって、実業団の現役選手ならともかく、我々ふつうの人間は疲れない程度にほどほどにしておくことが望ましいでしょうね。でも、まだ走れるうちはできるだけ走る、年齢相応にだんだん走る速度・距離を落としていって、本当の爺さんになったらウォーキングにすればいい。

ぼちぼちいきまひょか。

コメント

  1. つくばのヤッサン2015年6月16日 0:24

    ありゃまあ~、写真がさっきのジムさんと違うけどどないしたん~~? 康

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  2. 人違いでおました〜。すんません。

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