口臭のはなし

どうしたら口臭を防げますかとよく聞かれます。

それで思い出すのが、昔、阪大の小児歯科に残っていたK先生です。K先生、食事したら必ず歯ブラシするのですが、歯磨き粉を使うなという教えを忠実に守っていました。綺麗な歯をしていましたが、彼が近寄ってきて喋るとお口が臭いのです。

K先生が身をもって教えてくれました。いくら歯磨きしても口臭は防げない、歯以外の歯肉や舌などにもプラークは残り臭いの原因になるのだと。

最強の方法は、食事したら歯磨きして、酸化電位水でうがいをして、最後にリステリンでうがいをする。それでも時間が経ってくると細菌が腐敗物質を作ってくるので、適宜うがいするとか、ガムを噛むとか、ミンティアを噛むとか臭いを消す手段を併用する、というものです。

タバコを吸う方で、タバコの臭いで口臭があまりしない人もいるかと思えば、逆にタバコの臭いと口臭が混じった強烈な臭いを発する人もおられます。

口臭は必ずあるものだ、油断をして他人に自分の口臭を気づかれないようにするにはどうすればよいか、各自が考えてご自分にあった方法を実行されるのが一番だと思います。

ちなみに、亡くなった私の父親はいつもガムをくちゃくちゃと噛んでいました。